斜視手術は、生まれつきや生後すぐに症状が発見された場合、できるだけ早期に手術が必要な場合があります。
斜視とは、片方の目は視線が正しく目標とする方向に向いているが、もう片方の目が内側や外側、あるいは上や下に向いている状態のことをいいます。しして、目の位置による分類として、内斜視、外斜視、上下斜視 に分類されます。その斜視には手術が必要な場合があります。それは、生まれつきや生後まもなく症状が発見された場合で、できるだけ早期(たいていの場合3歳くらいまでに)までに手術を行う場合が多いようです。斜視が及ぼす影響は、黒目の位置に異常があるという外見的なものだけではないのです。そういう外見的な症状のほかに、小児期にこの症状が見られた場合、左右の目で見たものを、脳で1つに統合する機能(両眼視機能)に障害を与えてしまうことも考えられます。この両眼視は生後1歳くらいでおよそはでき上がり、5〜6歳で完成します。その場合は早期の手術が必要となります。6歳を過ぎてからの治療は,両眼視という機能の点では治りにくいといわれています。
斜視で手術を行うのがいちばん多いとされているのが「内斜視」です。内斜視は斜視の中でも約70%を占める症状で、小児期に多く見られれ、片目が内側に寄っている状態です。内斜視の中でも、焦点を合わせることに関係しているかどうかで「調節性内斜視」と恒常的に起こる「非調節性内斜視」の2種類に分かれ、、治療方法も予防方法も異なります。調節性内斜視とは、調節(ピントを合わせること)をするときに過剰な眼球の内よせが起こり「より目」の状態になることで,遠視が原因になっていることがはとんどです。非調節性内斜視とは、生後6ヵ月以内の早期に発見される恒常斜視です。主に手術による治療を行ないます。
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斜視の手術は、斜視の種類、性質、年齢、全身状態などにより異なりますが、原則として、早期発見、早期治療が必要です。斜視の手術は、目に繋がる筋肉の力を調節(内斜視では内直筋を弱めて、外直筋を強めれば良く、外斜視の場合は逆。)したり、筋肉が付着する位置自体を変える場合もあります。そして、両眼視機能の正常化、視力改善を目指します。手術はたいていの場合30分程度で終わりますが、特に患者が子供の場合、全身麻酔をかけることが多いですので、数日間入院することもあります。また、手術後、視力や機能回復のために、何度か手術を繰り返すこともあります。
斜視は手術のほかにも矯正用具を用いて治療を行うこともあります。例えば、コンタクトレンズやメガネを装用することで,斜視の原因となっている近視や遠視を矯正し,両眼で正常に見えるようにして両眼視機能を上昇させます。また,不必要な調節(ピントを合わせようとする力)を取り除き,眼筋の動きをスムーズにします。目が大きく見えるくらいの凸レンズのメガネをかけた乳幼児に会った経験があると思いますが、この理由によるわけです。このような場合,ある年齢になるまでメガネは常にかけていなければなりません。また、眼帯,アイバッチ,磨りガラスなどを使い,不同視のある斜視、弱視に行なう治療法です。斜視眼でない方の眼を遮閉(しゃへい)し、斜視眼にその目の矯正度数のメガネ等を装用させ,物を見る力をつけさせます。ただし治療法は斜視の種類や程度、年齢などにもよりますので、医師の適切な判断を仰ぎましょう。
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